空手とは何でしょうか?現在様々な空手の流派が稽古されておりますが、流派の理念・試合形式の違い・個人の考え方などにより本当にたくさんの流儀が生まれ、その内容・イメージも多岐にわたっているかと思います。座波仁吉先生より伝えられた「沖縄古伝心道流空手道」は、沖縄空手の核・エッセンスである「型」を稽古の中心におき、自分の心身の変化・成長を丁寧に見ていきます。
「型」を知り学んでいく中で、少しずつ心身の整いを感じ、「型は美しく、技は心で」といわれる沖縄空手の心に近づいていくことができればと思います。今回の講座では、準備体操や基本稽古で沖縄空手の身体の動かし方を学び、心道流空手道の中核である「五つの型:サンチン、ナイファンチン、クーサンンクー、パッサイ、セーサン」のうち、最も基本ですべての根源となる、那覇手の基本型「サンチン」と首里手の基本型「ナイファンチン」の稽古を中心に行います。
どちらの型も、体力がことさらに必要であったり、見るからに難しい動作があったりするわけではありませんが、シンプルな型の要求通りに動くことはなかなか難しいかもしれません。鋳型である「型」通りに動くこと、それそのものが新たな自分自身を発見できる可能性を生み出します。自分自身の存在のあり方を、沖縄古伝の型の世界で見つけ出していただければとても嬉しく思います。
*動きやすい服装でご参加ください。(道着の着用は自由です)
岸田 純